畑に1年立ってみて感じている魅力と、これからのこと。

春日井市 家庭菜園
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ども、よーへい(@campanella225)です。

10年ほど前、苔玉が流行っていた。世の中的になのか、僕的になのか?はちょっと怪しんだけど。でも、オシャレな雑貨店ではこぞって「苔玉」を販売していた覚えがある。

当時、トイレ・風呂無しのボロアパートに暮らしていた僕。少しでも部屋をオシャレにして遊びに来るであろう女の子の気を少しでも引けないものだろうか?と苔玉を買ったものだった。

そんな苔玉、僕はすぐに枯らしてしまった。一度は水の与えすぎ。リベンジでは水の与えなさすぎ。愛の調整を図るのが苦手なんだろうな。

そんな僕が「農業」にハマっているのだから、当時を知る人からしたら心配しかないのだと思う(笑)

今となっては『畑に行かないと落ち着かない。』というレベルにまでハマりにハマっている。今日は僕の感じる畑の魅力を書いてみたい。

とにかく美味しい!!

まず一番伝わりやすいのは「美味しい!!!」ってこと。僕、野菜って嫌いだったの。年齢を重ねるにつれて食べられるものが増えたけど…基本的には苦手なものが多い。

今でも、いわゆる「普通」に売っているトマトって生では食べられません。「オエっ」ってなる…単純に青臭さと酸味が苦手。青臭いのがダメなのかな。

でも、自分で作ったものは美味しいんだよね。もちろん、自家栽培補正がかかっているのかもしれない。でも、普段は吐き出しそうなトマトが美味しく感じられるってよっぽど美味しんだと思ってる。

美味いのは鮮度と完熟度

それだけの美味しさを感じられるのには鮮度と完熟の度合いだと感じる。

市販されている野菜って、一番美味しくなる前に出荷することが多いんですよね。型崩れや、傷みが起こる前に収穫して出荷しなきゃいけない。

それでも、なるべく美味しい状態で届けようってしてくださてるんだよな。これ、すっごく大変なことだと感じる。

感じるんだけどさ…もっともっと形の揃っていない見た目も美しくない、でも食べると美味しい野菜を出して欲しいなとも思うのね。

話を戻すと、自分の畑だと「完熟」を採った瞬間に食べる事もできるわけ。

一番驚いたのはトウモロコシ。火の通っていないトウモロコシって甘くもないし、美味しくないでしょ?それが美味しいんだよ(笑)めっちゃ驚いた。本当に甘いの。

収穫物が美味しいというのは1つの大きな魅力。そして、僕が使わせてもらっている土地は長年にわたり無農薬・無化学肥料で栽培が行われてきた場所なので安全性という面も安心感がある。

無心になれる草取り

畑、田んぼ、農業と聞いて「大変」とイメージする人の多くは、草取りの大変さをイメージして言っていることが多い。確かに大変。

大変なのだけど、どういう狙いで、どれだけの草取りをするのか?ということで大きく変わってくる。

僕の畑は無農薬有機栽培を行なっている。そこに「自然栽培」の手法を取り入れるような形。なので、全ての草を「敵」として抜き去ることはしないんですね。

と言いつつも、多分ムリな人にはムリなんだろうな…少しでも大量にでも、草刈りや観察する時間って楽しいんですよね。僕にとっては。

独り言をブツブツ言いながら、世話してる(笑)でも、その瞬間って無心なんですよね。土や作物のことは考えるというより、目と手で感じ取って気づく感じなんだよな。頭ん中はけっこう真っ白な状態(笑)

自然に対しての圧倒的な敗北感

僕の中ではこれが一番かな。敵わないなぁ〜って心から感じさせてくれます。

夏場まではいい感じにトウモロコシとか、オクラが採れていたの。で、その調子で玉ねぎも行くぜ〜って思って種まきしたんだけどさ…芽は出るもののうまく育たない。

2016年9月ってほとんどが曇りか雨だったんですよね。その影響をガッツリと受けてしまった。時期が遅れても何度か種を蒔き、今は育ってくれてますが…前半のものは育ちが弱いですね。

暖かくなってからの成長を待ってみるしかない。でも、この辺りが面白いところでもあり、収穫の喜びへのエネルギーにもなっていきます。

どこまでも自由

自分の力ではどうにもならない自然を相手にしているので、『正解』というのがない。どんな事も正解かもしれない、間違いかもしれない。

その土地ごとに気候も環境も違う。さらに言えば、土の中の状態だって違う。

その中で、統一した方法で作物が育てられるわけもないんだなって事。それを出来る限り均一化しようとしてきたのが、これまでの慣行栽培。農薬と化学肥料で対抗してきたんですよね。

最近では農薬や化学肥料の土や人体、地球規模での環境への影響が叫ばれています。ですが、慣行栽培を否定しても今現在の食糧事情を鑑みると行わないわけにもいかないよね。と感じてる。

だから、どの農法や主義主張を否定も肯定もしないんだけど、「自分はこれだ!」っていう方法でやっていける。その自由さは兼業の小さい畑の良いところ。

小さくても自然栽培に舵を切ります

最近、こんな本を読んでいた。「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんと、ローマ法王に米を送った高野誠鮮さんの往復書簡。

彼らは「自然栽培」を国策にしようと動いている自然栽培の推進派。とっても良かった。彼らの主張をトンデモ扱いする人も多い。でも、時間をかけてやってみないとリアルな実感はわからないことなんだ。

僕のような規模の小さな畑は気持ち1つで自然栽培に切り替えられる。

大きな専業農家さんほど、切り替えは難しいんだろう。それも1年、実際に畑に立ってみると理解も出来る。

今年から、完全に「自然栽培」に切り替えてやっていきます!それで何が変わるの?っていう人もいるんだろうけどさ。小さな畑から地域に「自然栽培」を広げていきたい。それがしばらくの目標になるかな。

地域をより好きになった

畑を始めてから、だんだんと地域の人との交流も出来てくる。その地で専業の農家さんだったり、兼業だったり、趣味だったりで田畑を持っている方々。

その都度、「若いのに農業なんてやりたいの?」って聞かれるのには参ったけど、それくらい小さくでもやる人が居ない。

散歩途中のおばあちゃんがちょっとしたアドバイスをくれたり、ある時は「ココの景色が好きでやってくるんです。」という方にもお会いした。

有り体に言えば、「人の温かさ」を感じるってことになるんだろう。でも、それだけじゃ足りない。

勝手に使命感みたいなのを感じているんだよね。

僕のように田畑をやりたい人が気軽にコミュニティーに入っていけて、お互いにバックアップしあえる場所として残していきたい。

それがこの地域の環境や食、文化を次につないでいく方法だと僕は考えてる。まずはやりたい人を増やさないとな。

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書いている人

1983年製。3児の父親。レコーディング・エンジニア。休日や平日の早朝は、趣味とは言えなくなってきた30坪ほどの畑と、1反の田んぼで過ごす日々…(笑)
大好きなお酒から発酵文化に興味を持ち、米を作っているなら麹も!ということでマイクロ麹屋さんを始めました。どうなっていくんだろ、僕の人生。

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